OBSで音ズレが発生する原因と解決方法【初心者向け】

配信初心者

はじめに

OBSを使って配信していると「映像と音声がズレている」と言われることがあります。自分で録画を確認しても違和感があり、視聴者にとっても見づらい配信になってしまいます。この記事では、OBSで音ズレが発生する原因と、その解決方法を初心者向けにわかりやすく解説します。


OBSで音ズレが起きる主な原因

1. PCの処理負荷

  • エンコード処理が重くなると、映像と音声の同期が崩れやすくなります。
  • 特にノートPCや低スペック環境ではCPU・GPUの使用率が高くなるとズレが発生しがちです。

2. 音声デバイス設定の不一致

  • マイクやオーディオインターフェースを複数つないでいる場合、遅延の差が出ることがあります。
  • Windowsのサウンド設定とOBS側のサンプリングレートが一致していないケースも要注意。

3. キャプチャーボードの遅延

  • ゲーム配信でHDMIキャプチャを使用している場合、映像が数百ミリ秒遅れて入力されることがあります。
  • そのままでは音声と映像がズレるため、補正が必要です。

設定で確認すべきポイント

1. サンプリングレートの統一

  • Windowsの「サウンド設定」でマイク・スピーカーのサンプリングレートを確認
  • OBSの「設定 → 音声」で同じ値(44.1kHzまたは48kHz)に揃える

2. 音声遅延補正の活用

  • OBSの「ミキサー」で対象の音声デバイスを選択→ 音声の詳細プロパティを開く
  • 「同期オフセット(ms)」で遅延を調整(例:+200msなど)

3. 映像ソースの遅延補正

  • キャプチャーボードを使用する場合、映像が遅れているので音声を遅延させて合わせる
  • 配信プレビューを録画し、実際のズレ秒数を測って調整

改善方法(初心者でもできる)

  1. まず録画テスト
     短時間の録画で音ズレを確認 → どの程度ズレているか把握する
  2. 同期オフセットを設定
     OBSの音声詳細プロパティで「100〜300ms」を目安に調整
  3. PC負荷を下げる
     - 配信解像度を720pに下げる
     - ビットレートを下げる(例:6000kbps→4500kbps)
     - 不要なソフトを終了してCPU負荷を軽減
  4. 機材の見直し
     USBマイクからオーディオインターフェースに切り替えると安定する場合あり
     (例:YAMAHA AG03MK2、Focusrite Scarlettシリーズなど)

うまくいかないときの対処法

  • 別PC配信を検討
     ゲーム用PCと配信用PCを分けることで処理負荷を軽減できます。
  • 配信ソフトの更新
     OBSを最新版にアップデートすると改善することがあります。
  • キャプチャーボードの設定変更
     低遅延モードがある製品では有効化してみると効果的です。

まとめ

OBSで音ズレが発生する原因は、PCの処理負荷・音声設定の不一致・キャプチャーボードの遅延が主な理由です。サンプリングレートを統一し、同期オフセットで調整することで、多くの場合は解決できます。もし改善しない場合は、機材の見直しや配信環境の分離を検討するとよいでしょう。

音ズレを解消して、快適で見やすい配信を実現してください!


FAQ(よくある質問)

Q1: OBSで録画すると音ズレするけど配信は大丈夫?
A: 録画と配信では処理経路が異なるため、録画のみズレるケースがあります。録画設定のビットレートやエンコード方式を調整してみましょう。

Q2: 音声が早く聞こえる場合は?
A: 多くはキャプチャーボードの映像が遅れているためです。音声にオフセットを加えて映像に合わせましょう。

Q3: どのくらいのズレが許容範囲?
A: 100ms以内なら多くの視聴者は気づきにくいですが、200msを超えると違和感が強くなります。

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